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A New Cultural Advertising Project in Ars Electronica Festival 2008 [h.o 作品]

期間中はあまりにも忙しかったので、事後報告となってしまいますが、今年発表したA New Cultural Advertising Projectのご報告です。
このプロジェクトは、広告代理店である電通とのコラボレーションで、今後の広告について議論を促す作品となっています。

今年のアルスエレクトロニカのスローガンは、「A New Cultural Economy」。
NikeのJust Do Itに代表されるスローガンは、企業や広告代理店がデザインしてきた、消費者とブランドイメージを繋ぐものでした。
しかし現在のインターネット社会では、そのイメージは、一般の人たちによって事実として暴かれ、社会の中の存在感へと変容しつつあります。

そこで、このプロジェクトでは、アルスエレクトロニカを一つのブランドイメージとして設定し、アルスエレクトロニカという存在が社会の中でどのようにイメージされているか把握することで新しい広告製造マシーンを作ってしまおうという試みを目指しました。

conceptimage.jpg

毎日アルスエレクトロニカWebサイトには、膨大なアクセスがあります。個々のユーザは「Ars Electronica」という検索語だけでなく、ユニークな検索キーワードでそれぞれのページに到達しています。そこで、このそれぞれの検索語を個々のイメージ、スローガンとして見立ててみます。すると、それらが集まることで、アルスエレクトロニカの社会像が見えてきます。

アルスエレクトロニカの全ページに、個々のユーザがどのような単語でサイトに到達しているかデーターベースに記録するプログラムを埋め込んで、日々蓄積、可視化します。例えば、今年のフェスティバルサイト、会場のパブリックスクリーンは約1時間以内に集まったキーワードが今年のスローガンを新しいスローガンに変換している様子が見られます。

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公式のフェスティバルカタログ、フラッグ以外の全てのスローガンは、蓄積されたデータベースからランダムに選ばれた人々によって生成されたスローガンで再構成しています。

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毎年公式Tシャツを販売していますが、今年は完全にこのインタラクティブインスタレーションから製造しました。

ars_overview.jpg

Tシャツショップインスタレーションでは、3つの方法
1:リアルタイムのキーワードからスローガンをインタラクティブに作る 
2:Tシャツユニバースから好みのスローガンのTシャツを選ぶ
3:毎日ダイナミックに変化するデータベースから好みの単語を選びTシャツをカスタマイズする
で自分だけの広告を生成できます。

ars_sewing.jpg
ars_t.jpg

結果として、アルスエレクトロニカの社会像の一部を持った人たちがフェスティバルの期間中回遊し、個々のスローガンをシェアすることで、新しいアルスエレクトロニカを発見します。

という感じ。

この新しい広告製造システムが、電通とできたという点、そしてアルスエレクトロニカアーティストとしてここでしか作れない作品を実現できたという点で、ほっとした気持ちでいっぱいです。